薪をたくさんいただきました♪

うちでは、母屋は灯油暖房、わたしのアトリエと母屋をつなぐ広間は薪ストーブで暖房しています。

アトリエは二次燃焼タイプの薪ストーブ、広間はダルマストーブ。

ダルマストーブはコークスも使えるのですごく便利。

薪ストーブを知らない方だとここまでの話はちんぷんかんぷんですよね~。すみません。

ともかく、軽井沢は冬は零下20度になることもあるほど寒いので、薪ストーブを使っている人は春から秋まで、ことあるごとに薪のことを考えます。

せっかくよい薪があっても、切り出したばかりだと使えません。

だいたい1~1年半は乾燥させておかないと、水分多くて燃やせないのです。

だから準備は2年前から。頭から薪のことが離れないのもそういうわけだからです。

ところで、この薪の山。

うちの庭をしてくれている職人さんから、4トン以上いただきました。

しかも全部わっかに切ってある!チェンソーはほんとに重労働だから思いっきり助かります。

全部でこの画像の倍近くあるのでかなりの量です。

薪だけで暖房している家庭では、年に8~10トンくらい使うということですので、アトリエだけではそれには及びませんが、それでも大量に必要なのでこの量はほんとうにありがたいです。1年分以上はあるでしょうか。

今回薪をいただくとき、その職人さんに、「カラマツでもいいですか?」と聞かれました。

なぜなら、薪ストーブには「カラマツ神話」というのが根強くあるのです。

薪ストーブにはナラなどの広葉樹を使うこと。針葉樹を入れるとストーブを痛める・・・云々。

よくよく調べると、カラマツもナラも比重はさほど変わらず、薪ストーブが傷んだり、ススが溜まるいちばんの原因は、きちんと温度を上げずに燃やし続ける・・・つまり、燃焼のテクニック不足にあるということです。また逆に、広葉樹と針葉樹の燃焼の特徴を理解していないために温度を上げすぎることがストーブを痛めるのだそうです。

一番良いのは、広葉樹と針葉樹の燃焼の違いを把握して、両方を上手に使うこと。

これで森を守ることに貢献できるということです。

軽井沢はカラマツで有名ですが、もともとカラマツの自生している土地ではなく、植林によって増えたのだそうです。

そして現在、ナラやコナラなどよりずっと多くのカラマツが山には生えています。

薪ストーブに広葉樹だけしか絶対に使わないという方も多いのですが、ほんとうはもっとよく調べてから考えて欲しいとずっと思っていました。

移住者が増加し、人口が増えつつある昨今ですので、割合として薪ストーブの台数も増えます。

そのほとんどが広葉樹しかいらないといったら、ほんとうにもったいないと思います。

現にご近所で上手に両方使っている方々もおられます。

実は私は、細めに割ったカラマツが大好き。

カラマツは火がつき易いので、8坪の小さなログハウスですから、すぐに火が熾って部屋が暖かくなります。

ヤニの多いカラマツは温度が上がりやすいので、燃焼温度だけ気をつけていればいいのです。

制作に気をとられてアトリエに入っていく私にとって、早く暖まれることほど嬉しいことはありません。

一息入れてお茶をするときには太目のナラを入れて、オーロラ(薪が上手に燃焼したときの炎のことです)をしばらく楽しみます。